年齢とともに変化する「自律神経のバランス」
40代を過ぎる頃から、
「寝ても疲れが抜けない」
「息苦しさや動悸が増えた」
「不安感が強くなった」
といった“病院に行って検査しても原因のわからない不調を訴える方が増えてきます。
検査では異常がないのに、体は確かに重い。
そんな状態の多くは、自律神経のバランスの乱れから生じています。

自律神経は、呼吸・血流・内臓の働き・体温・心拍など、生きるために必要な働きを無意識で調整してくれる神経です。
年齢とともにその調整力が低下すると、全身のリズムが少しずつ乱れていきます。
40代以降に自律神経が乱れやすくなる背景
1、ホルモンバランスの変化
女性ではエストロゲン、男性ではテストステロンが減少し、
血流や代謝、回復力を支える「副交感神経」が働きにくくなります。
このため、以前は平気だった疲労やストレスでも、体がオーバーヒートしやすくなります。

2、身体構造の硬さと呼吸の浅さ
年齢と共に身体は少しずつ硬くなっていきます。
特に固くなりやすい胸郭や背骨が硬くなることで、呼吸が浅くなります。
浅い呼吸は、交感神経(緊張モード)を優位にし、体を常に“戦闘状態”にしてしまいます。
「動悸がする」「胸が苦しい」「肩が上がらない」などの症状は、
構造のゆがみから神経に負担がかかっているサインです。
3、ストレスの慢性化
40代は、仕事・家庭・子育て・人間関係などのストレスが重なりやすい時期です。
ストレスが長期間続くと、脳の視床下部(自律神経の司令塔)が疲弊し、「スイッチの切り替え」ができなくなります。
その結果、休んでも休まらない・寝ても回復しない状態に陥ります。
整体サロンnaturaの整体アプローチ
整体サロンnaturaでは、オステオパシーをベースにした自律神経専門の整体を行っています。目指すのは「症状を消すこと」ではなく、体が自然に整い、回復できる状態を取り戻すことです。
① 頭蓋と仙骨のリズムを整える
自律神経の中枢である脳幹や視床下部は、頭蓋骨の奥にあります。
頭蓋や仙骨のわずかな動きを調整し、脳脊髄液の循環をスムーズにすることで、
神経系の緊張がやわらぎ、呼吸や内臓の働きが自然に整っていきます。
「頭が締めつけられる」「思考が止まらない」「寝つけない」方に特に有効です。
② 胸郭・横隔膜の動きを取り戻す
呼吸の中心である横隔膜は、自律神経(特に迷走神経)と密接に関係しています。
ストレスや姿勢の乱れでこの動きが固まると、交感神経が過剰に働きます。
整体で肋骨・胸郭・横隔膜をやわらかくすると、呼吸が深くなり、
体が「休むモード」に切り替わります。
それに伴って、心拍・血圧・消化のリズムも穏やかに戻っていきます。

③ 内臓の動きを整える
胃・肝臓・腸などの内臓は、単に消化するだけでなく、
自律神経と密に情報をやりとりしています。
ストレスや姿勢の崩れによって内臓の動きや位置が滞ると、
神経反射を通じて全身に不調を引き起こします。
内臓マニピュレーション(内臓調整)によって臓器の自然な動きを回復させ、
神経の興奮を鎮めていきます。
「治す」より「整える」という考え方
「整う」とは、
血液・リンパ・脳脊髄液が滞りなく循環し、
神経の通りがスムーズになること。
この状態になると、体は自然と“治す力”を発揮し始めます。
言い換えれば、
治すのは私たちではなく、あなたの身体自身です。
整体は、その治癒力が最大限に働けるよう「環境を整える」サポート。
40代以降の身体は、頑張るよりも、
“回復できる状態を保つこと”が何より大切になります。
私たち自身も、整えることの大切さを実感しています
私たち夫婦も40代に入り、日々の中で「整えること」の大切さをより深く感じるようになりました。
子どものリズムに合わせた生活では、安全への気配りや夜間の対応など、常に神経が張り詰める瞬間があります。
また、親の入院や通院のサポートなど、自分たちの生活リズムが大きく変わる出来事も増えてきました。
さらに、どれだけ健康に気をつけていても、年齢には逆らえない体力の衰えやホルモンバランスの変化を感じます。
「やる気が出ない」
「以前のように回復しない」
そんな感覚に向き合うようになり、
初めて“40代以降の身体が抱えるリアルな悩み”を深く理解できるようになりました。
だからこそ今、これまで多くの40代・50代の方が訴えてこられた動悸・不眠・寝つきの悪さ・息苦しさなどの自律神経症状が、どれほどつらく、そして孤独なものかが実感として分かります。
私たちも同じように揺れながら、
日々の中で「整える」ということを実践しています。
体を整えることで心が整い、
心が整うことでまた体も動きやすくなる。
その循環の中にこそ、自分らしく生きるための“本当の回復”があると感じています。
整体サロンnaturaでは、そんな私たち自身の実感と臨床経験をもとに、同じように揺らぎを感じている方に寄り添いながら、「治す」ではなく「整えて生きる」サポートを続けています。
年齢を重ねることは、衰えることではなく、より深く自分の身体と向き合えるチャンスです。私たちは、その時間を安心して歩んでいけるよう、そっと寄り添う整体でありたいと思っています。






















