股関節が悪いと、自律神経が乱れやすい。
これは自律神経専門で10年やってきた当院の経験からも言えますし、その理由もあります。
実際、臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)や変形性股関節症の方からは、
- 動悸
- 息苦しさ
- めまい
- 疲れやすさ
- 不安感
- 寝つきの悪さ
などの“自律神経症状”がよくみられます。
では、股関節と自律神経はなぜそんなに深く関わるのでしょうか?
その理由を、整体サロンnaturaの視点で分かりやすく解説していきます。

1.股関節のトラブルがあると、体が「常に守りの姿勢」になる
臼蓋形成不全や変形性股関節症があると、
立つ・歩くなどの体重支持が不安定になります。
すると身体は無意識にこう反応します
- 上半身を固める
- 頭が前に出る
- 首・肩がガチガチに緊張する
- 胸式呼吸が強くなる
- 呼吸が浅くなる

つまり、下半身が不安定な分だけ、上半身で“固定”しようとするのです。
これは構造上、自然な代償ですが、この姿勢はそのまま 交感神経(緊張)優位の姿勢 になります。
2.股関節の負担は「大腰筋」「横隔膜」に影響し、自律神経を乱す
股関節が安定しないと、
体を支えるために“大腰筋”が硬くなりやすくなります。
大腰筋は
自律神経(交感神経)をつかさどる神経節のすぐそば にあります。
大腰筋が硬くなると
- 呼吸が浅くなる
- 腰の交感神経節が過敏になる
- 内臓の動きが悪くなる

この連鎖で、自律神経の負担が一気に高くなります。
さらに横隔膜も固くなり、
副交感神経(リラックス)の働きが低下します。
3.体重支持が不安定になると、頭と首が緊張する
私たちは視線を安定させるために
頭の位置を最優先で保とうとします。
股関節が不安定だと体が揺れやすくなるため
- 後頭下筋
- 胸鎖乳突筋
- 僧帽筋上部
など、頭を支える筋肉が過緊張します。
これらの筋肉には 姿勢と自律神経を調整する神経の集まり があるため、ここが固まると、さらに交感神経が高まり、
「緊張が抜けない状態」
になりやすいのです。
4.痛みや不安定感そのものが“ストレス”として自律神経に影響
- 「また痛むんじゃないか」
- 「歩き方が変になっている気がする」
- 「手術になるかも」
こういった心理的ストレスも、
自律神経を大きく乱す要因になります。
実は「痛みの予測」だけでも
脳は交感神経を高めることが分かっています。
股関節と自律神経は密接につながっている
股関節のトラブル
→ 姿勢・呼吸・筋肉・神経の連鎖
→ 自律神経の乱れ
という流れが起こりやすいのが、
股関節が悪い人の特徴です。
だからこそ、股関節のケアは
“痛み”だけではなく“自律神経”にもアプローチすることが重要です。
【整体サロンnaturaでできること】
股関節と自律神経に同時にアプローチします。
当院は「自律神経専門 × オステオパシー」の整体院です。
股関節にトラブルのある方には、以下のような施術を行います。
① 股関節周囲の筋膜・関節調整
- 大腰筋
- 腸骨筋
- 中殿筋・小殿筋
- 腸脛靭帯
- 大腿骨頭のローリング調整
- 仙腸関節の微調整
痛みの強い方や手術歴がある方でも受けられる
安全で優しい手技です。
② 横隔膜・呼吸の調整で副交感神経を高める
- 横隔膜の解放
- 肋骨の動きの改善
- 呼吸パターンの改善
- 迷走神経の働きアップ
呼吸が楽になるだけで、自律神経が大きく整います。
③ 頭部・頸椎・後頭下筋群の調整
- 後頭骨
- 上部頸椎(C0–C2)
- 後頭下筋群のリリース
- 頭の位置の最適化(視線の安定)

頭が軽くなり、めまいや緊張感の改善が期待できます。
④ 姿勢ラインを整え、体重支持の負担を軽減
- 骨盤・腰椎の調整
- 重心ラインの改善
- 片脚立ちの安定
- 歩行のサポート
「ラクに立てる」「歩きやすい」という感覚が戻ってきます。
【このような方におすすめ】
- 臼蓋形成不全
- 変形性股関節症
- 手術後(内視鏡・人工股関節など)の不調
- 歩く時に股関節に違和感・痛みがある
- 動悸・息苦しさが出やすい
- めまい・不安感がある
- 股関節周りの筋肉が常に張っている
- 呼吸が浅い
- 姿勢が気になる
【最後に】
股関節のケアは“痛み対策”だけではなく
“自律神経のケア”にもなる
股関節は身体のど真ん中にある重要な関節です。
だからこそ、その影響は全身に広がります。
もし股関節の不調とともに自律神経の乱れを感じているなら、
一度ご相談ください。
整体サロンnaturaでは
構造・姿勢・呼吸・自律神経の全てをつなげて
あなたの身体の回復をサポートします。




















