【症例】70代女性 めまい・頭痛・動悸
〜乳がん術後の影響と自律神経の乱れ〜
来院のきっかけ
インターネット検索から来院。
主訴
- めまい
- 頭痛
- 動悸
症状の詳細
- フワフワした感じがして真っ直ぐ歩けない
- すぐに疲れてしまう
- やる気が出ない
- 天気が悪くなると頭痛が出てくる
- 何かしようとしても身体が動かない
- 半年前から徐々に症状がひどくなってきている
初回施術時の状態(評価)
身体を診ていくと、頭蓋骨の動きに強い制限があり、呼吸も全体的に浅く、特に左側の呼吸の入りが悪い状態でした。
この左側の制限は、
左乳がんの手術の影響が大きいと考えられます。
乳がん手術後は、
- 胸郭
- 肋骨
- 首〜胸椎
といった部位が無意識に守られ、結果として身体が固まりやすくなります。

実際にこの方も、左側の首・胸椎・肋骨が一塊になったように硬くなっており、その前面に位置する心臓に負担がかかり、動悸につながっている状態でした。
また性格的に、
「せっかちで何でも自分がやらなきゃ」と先に動いてしまう
という傾向もあり、常に身体が緊張モードから抜けられない状態だったことも、自律神経症状を長引かせている要因だと考えられました。
1回目施術後の変化
- 施術後 2日間は体調が良かった
- 頭がスッキリし、めまいも軽減
- 全身の緊張は少しずつ落ちてきている
ただし、頭蓋骨の緊張、呼吸の浅さはまだ残っており、引き続き調整が必要な状態でした。
2回目施術後の変化
- 朝が楽に起きられるようになった
- よく笑うようになった
- 料理が楽しくなってきた
- 動悸が出なくなった
身体の評価では、頭蓋骨の動きが明らかに改善、呼吸も自然と深く入るように変化
していました。
その一方で、これまで抑え込まれていた影響として、
- 左肩
- 左股関節
にも問題が出てきており、全身のバランスを整えていく段階に入ったと判断しました。
3回目施術後の変化
- 以前は出かけるのが億劫だったが、外出できるようになった
- 身体の状態も全体的に安定してきた
ただし、無理をすると身体がきつくなる、たまにフワフワ感が出るなど、回復途中特有の揺り戻しはまだ見られました。
4回目以降の経過
症状が大きくぶり返すことはなく、2週間に1回のペースで通院。
施術を重ねるごとに、
- めまい
- 頭痛
- 動悸
- 疲労感
- 気力の低下
といった症状は徐々に消失していきました。
8回目施術時
これまであった症状はすべて消失。
日常生活にも支障がなくなったため、施術終了としました。

まとめ
この症例は、
- 乳がん手術後の身体的な緊張
- 高齢による回復力の低下
- 性格的な頑張りすぎ
が重なり、自律神経症状としてめまい・頭痛・動悸が表に出ていたケースでした。
強い刺激や急激な変化を与えるのではなく、身体が「安心して緩める状態」を作っていくことで、少しずつ本来の回復力が戻ってきたと考えられます。
同じように、
- 病院では異常がないと言われた
- 年齢のせいだと諦めている
- 手術後から体調が戻らない
という方の参考になれば幸いです。




















