今回は、ゴルフの頻度が増えてから症状が悪化した50代男性の改善症例をご紹介します。長年の痛みと、趣味による身体の使い方、そして過去の怪我が複雑に絡み合ったケースです。
- 年代・性別: 50代 男性
- ご来院のきっかけ: ご家族のご紹介
主な症状
- 両肩の痛み: 動かした時に痛みが出る。
- 夜間痛: 横になって寝ていると肩周辺が痛む、寝返りを打つと痛む。
- 左臀部(お尻)の痛み

通院ペース
- 週1回 × 6回
症状の経過
1年以上前からなんとなく痛みを感じていましたが、ここ半年ほどで急激に悪化してきました。お話を詳しく伺うと、ちょうど痛みが強くなり始めた半年前から、ゴルフへ頻繁に行くようになったとのことです。
施術の経過と変化
初回:全身評価と施術
初回の評価でまず気になったのは、全身の緊張の高さです。
特に首から肩にかけての緊張が強く、なかでも左側の張りが顕著でした。また、腰部にも捻れが見られ、身体全体のバランスが崩れている状態でした。まずはこの過剰な緊張を解くことから始めました。
2回目:緊張の緩和と変化
初回の施術効果により、全身の異常な緊張が減少してきました。
それに伴い、左肩の可動域(動く範囲)が改善。患者様からも「横になった時の痛みが軽くなった」とのご報告をいただきました。
3回目:隠れていた原因の発見
両肩の動きがさらに良くなり、横になった時の痛みも順調に軽減してきました。
しかし、身体の表面的な緊張が取れてきたことで、新たな硬さが浮き彫りになりました。それが「右上腕部(二の腕)の硬さ」です。
詳しくお話を伺うと、「以前、右上腕部を骨折したことがある」とのこと。この古傷周辺の組織が硬化しており、それが肩全体の動きを制限していた可能性が高いと判断し、今回は右上腕を中心に緩める施術を行いました。
4回目:痛みの移行と原因の考察
動かした時の両肩の痛みや、辛かった横になった時の痛みは随分と消失しました。
肩の痛みが引いたことで、今まで肩の痛みに隠れていた「腰の痛み」**が気になり始めたようです。
この腰痛については、以下のようなメカニズムが考えられました。
- 両肩の可動域が制限されていた(動かない状態)。
- その状態でゴルフのスイングを繰り返した。
- 回らない肩の分まで、無理に腰を捻ってスイングしていたため、腰に過剰な負担がかかっていた。

6回目:症状の安定と卒業
腰の痛みも随分と改善されました。日常生活では痛みを感じることはほぼなく、重いものを持った後や、ゴルフをした後に「若干痛みが出るかな?」という程度にまで回復しました。
考察とまとめ
今回の症例は、以下の2点が大きな原因となっていたと考えられます。
- ゴルフによる偏った身体の使い方
- 過去の右上腕骨折による組織の硬化
骨折の影響で右腕の動きが悪くなり、それを庇うような偏ったスイングが全身のバランスを崩していたのでしょう。
また、後半に気になりだした腰の痛みについては、施術により肩の可動域がしっかりと改善されたことで、「腰を必要以上に捻らなくてもスイングできる身体」になっています
そのため、これ以上特別な治療をしなくても、自然に寛解していく(良くなっていく)と判断し、6回目で一旦治療終了としました。
今後は、良い状態をキープするためのメンテナンスにて対応させていただきます。
「昔の怪我だから関係ない」「ゴルフだから痛くて当たり前」と思っていませんか?
過去の怪我が現在の痛みの根本原因になっていることは珍しくありません。長引く痛みでお悩みの方は、ぜひ一度naturaにご相談ください。




















